レブロ活用事例

設備専用3次元CAD「Rebro(レブロ)」を駆使し大林組のフルBIMプロジェクトをサポート
~多彩な3次元活用で設備の「現場」を変える~

2013年4月、かつて東京・表参道の象徴といわれた「ハナエ・モリビル」が「oak omotesando(オーク表参道)」として新たに生まれ変わった。 スーパーゼネコン 大林組が初めて設計施工一貫でBIMを活用したフルBIM物件として、 大きな注目を集めた本プロジェクトに、設備分野で参加したのがオーク設備工業である。 設備業界でいち早く3次元化を推進してきた同社は、建築設備専用3次元CAD『レブロ』を駆使して大きな成果を上げた。 その同社の取り組みについて、生産設計を担当する横山氏ら3名に話を伺った。

大林組のフルBIMプロジェクトに参画

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「オーク表参道のプロジェクトでは、BIMの運用全般を大林組のBIM推進室が主導しています。 私たちはこのBIM推進室と創設当時から交流があり、月1回のペースで会議に参加して、 BIMで何ができるか議論してきました。オーク表参道プロジェクトへの参加も、その流れから生まれたのです」。
オーク設備工業東京支社で生産設計グループを率いる横山雅之氏はそう語る。 同グループは、オーク設備工業の3次元化を牽引する部署であり、10年以上前から3次元化を推進してきた。 その豊富な経験を活かし、大林組BIM推進室の取り組みを支援してきたのである。 例えば、BIM活用を競うバーチャル設計コンペ「Build Live」にも、2010年、2011年と続けて大林組チームに参加し、 最優秀賞・審査員奨励賞受賞に貢献した。 オーク表参道は、そうした活動の集大成でもある。

「フルBIMということで、意匠、構造ともいち早く設計データを受け取れたので、 私たちも早期の段階で施工図に近い図面を作成できたのは収穫でした。 取り合いなどもレブロで作った設備モデルを意匠モデルと重ね合わせ、 プロジェクタで映写して、皆で検討・調整したのです」。
結果として、施工部隊が現場入りした時には、すでに施工図も完成しており、現場の負担は大きく軽減された。 また、各分野間のコミュニケーションも、より緻密なものとなったという。
「意匠・構造・設備の三者がBIMで結ばれた結果、現場での変更があれば、 それによる各分野への影響もすぐわかり、対応もスムーズに行えたと感じます。あの手この手と皆がアイデアを出し合い、解決できたのです」。

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2D/3D、BIMも3次元で取り合いを検討

このように、BIMへの取り組みに積極的なオーク設備工業だが、これを牽引する横山氏らに特段の気負いはない。。
「設備の場合、上流からくるデータ次第で3次元の活用はどんどん変わるのです。 無論いずれはすべてがBIMになるにせよ、今はまだ多様な活用法の一つに過ぎません」。 実際、生産設計では、現場支援部隊として、主に現場始動前の初動図面作成を担当しているが、 大林組からのBIM案件もあるものの、それ以外はほぼ通常案件だという。
「2D、3D、BIMを問わず、まず躯体図など建築側が作ったデータをもとに、 レブロ上で梁の情報などを入力し、3次元で取り合いを確認しています。 これは、3次元の方が目で見てわかりやすく、検討しやすく、顧客への説明も容易だからです。 意匠、構造とも容易にイメージを共有できる点も同様です」。
このことが現場で大きなアドバンテージになると横山氏は話す。 2次元図面が主体の頃は、取り合い検討でも設備としての提案を構造や意匠に理解してもらいにくく、結果として、 「設備側で狭いスペースでの納まり検討」となることも多かったのだ。生産設計担当としてレブロを使う楯氏は語る。

「3次元で可視化すれば、誰でも具体的にイメージできます。 また、裏付けをもって説明できますので、相手の理解も早いです。 こちらの案もわかりやすく提案できますので、合意も得やすいわけです。 結果、私たち設備側がある程度の主導権を握りながら進められることがメリットだと感じます」
もちろん、初期段階で3次元データを作成するには一定の手間がかかる。 だが、現場が始まる前に3次元モデルを作成できれば、設備の現場作業は大きく変わるのである。 レブロの3DCGをプロジェクタで映写し、実際に動かして見ながら検討すると、 より具体的な打ち合わせも可能となる。 そして、そのような3次元の幅広い活用はすでに始まっているのだ。 楯氏と同じくレブロを使う小野氏はこう語る。
「進行中のBIM物件の打ち合わせでは、平面図の横にCG画像を貼り付けて、資料として使っています。 これを見せれば、ゼネコンの現場担当や意匠・構造の設計者にも意図を明確に伝えられますし、 承認も早くスムーズです。初めて見る人には“こんなことができるの?”と驚かれたりもしますね」。

BIM対応のベスト3次元設備CADはレブロ

このように現場支援に特化して3次元活用に取り組む横山氏らにとって、いまや「レブロ」は単なるCADを超えた存在だ。
「BIMへの取り組みの中で当社が大林組に声をかけられたのも、 大林グループの一員だからという理由だけでなく、レブロユーザだった点が大きかったようです」(横山氏)。
「レブロは“見せたい場所”の断面を、どこでも自由に切り出して見せられるのが良いですね。 打ち合わせでお見せすると“おおっ!”と反応が返ってきます。 見せたい場所や部分をすぐに表示できるので、ちょっとしたプレゼンにも簡単に使えます」(楯氏)。
レブロには、新人や現場未経験者、CAD未経験者でもわかりやすく、なじみやすい敷居の低さがありますね。 何よりも、直感的に空間を把握できる点が強みだと感じます」(小野氏)。
これらはいずれも、3次元モデルという一つのデータから各種情報を出力するレブロならではの特長といえる。
どの図面を修正しても、それはそのまま3次元モデルに反映され、 すべての図面情報にも反映されるため、常に全体の整合性が保たれるのである。
「だから修正にも圧倒的に強いのです。2次元CADだとすべての図面を遡って修正しなければならず、 度重なる修正があると、どこをどう直したかがわからなくなってしまいますが、 レブロにはそんな心配がありません」(楯氏)。 まさになくてはならないツールとなったレブロを中心に、その他の2次元CADも活用しながら、横山氏はさらに取り組みの幅を広げていく計画だ。
「これからのBIMの普及を考えると、技術者は、レブロはもちろんのこと、 その他の2次元CADも扱えないと現場対応が難しくなっていきます。 だからまず両方に対応できる技術者を育て、部署の強化を図りたいですね。 これは現場技術者も同様で、今後は2D/3D双方を駆使できるようスキルアップが不可欠です!」(横山氏)。

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CORPORATE PROFILE

オーク設備工業株式会社

本社 東京都中央区新川1-16-3
代表者 取締役社長 山代 隆裕
設立 1963年11月
資本金 3億円
従業員数 267名 (2016年4月)
事業概要 空気調和、冷暖房、恒温恒湿、冷凍・冷蔵、クリーンルーム、プラント等の設備工事に関する設計、監理、工事他