JECA FAIR 2023 ~第71回電設工業展~ 展示会レポート

2023年5月24日(水)~26日(金)の3日間、インテックス大阪にて「第71回電設工業展(JECA FAIR 2023)」が開催され、
延べ8万人を超える方々のご来場があり、大盛況のうちに幕を閉じました。
当社NYKシステムズもブース出展し、開発途中のα版でのデモンストレーションやブース内セミナー、パネルの展示等を行いました。
多くのお客様にお立ち寄りいただき、電気設備業界のDX化やBIMへの関心の高さ、期待感の高まりを感じられました。

 

当社ブース内セミナーの詳細

会期中ブース内で行いましたセミナーの内容をご紹介します。各セミナーは、音声ありの動画を公開中です。

 
動画公開中

会期中、ブース内で開催したセミナーと同内容の動画を、オンラインで公開しております。
当日ご覧いただいた方も、お時間がなく見逃された方もどうぞご覧ください。
視聴をご希望の方は、下記リンクよりお申し込みください。

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「レブロで進める電気BIM ~盤の検討から選定まで~」

 

既に実装している「盤の管理」機能は、幹線と盤のつながりを登録し、あらかじめ照明器具や動力機器などに登録した負荷容量から、盤全体の負荷を把握・検討できます。

幹線と盤のつながりを視覚的に確認できるだけではなく、負荷の積み上げもリアルタイムで反映される仕組みです。
盤に関する情報は、ExcelやCSV形式で入出力ができ、活用方法もアイデア次第で拡がりを見せています。
当セミナーでは、今後のバージョンアップで加わる盤の一次側の設定や、相・電圧が親の盤と連動する様子、詳細な盤の管理を行うための設定や手順を紹介しました。

また、河村電器産業社のクラウド型電気設備設計支援サービス「Qrespo(クレスポ)」との連携により、盤情報の受け渡しを行い、盤のサイズや重量を求め、盤の選定までを一貫して行うワークフローついても触れております。

 

「レブロで広がる電気BIM ~電気属性のアドイン連携について~」

当セミナーでは各ソフトとの連携について紹介いたしました。

パナソニックの照明設計アプリケーション「Luminous Planner(ルミナスプランナー)」連携

パナソニック社のルミナスプランナーとの連携では、器具にルミナスプランナーで付与された配光データの受け渡しや、ルミナスプランナー上で配置した器具情報をIFCファイルとしてレブロへ取り込めます。

データ連携の際は、配光データの情報を基に照度分布図の出力が可能となり、照明器具表・計算結果表も同時に作成できるため、電気属性を活用した業務の効率化が図れる機能となっております。


BIM用リアルタイム照明シミュレーションツール「Lightning Flow(ライトニングフロー)」連携

パナソニック社のライトニングフローとの連携では、配光データを基に、躯体の反射や太陽光の影響などを3DCGのシミュレーションで確認できます。

レブロからはIFC形式で配光データの受け渡しを行うことによって、前述の照度分布図の他に、より視覚的な確認が可能となり、3DCG上でのウォークスルーも行えるため、関係者間での合意形成も図りやすくなると考えております。


「SPIDERPLUS(スパイダープラス)」連携

スパイダープラス社のSPIDERPLUSとの照度測定における連携について紹介いたしました。レブロのデータをSPIDERPLUSへ取り込み、位置情報などを参照したうえで各種検査を行います。

検査結果はレブロへ読み込むことで、検査場所ごとの測定結果と合否判定を確認できますので、合否がNGになっているポイントを再び検査・修正し、業務を進めていく流れとなります。

その他、レブロのデータをSPIDERPLUSと連携させることで、これまで人の手が必要となっていた作業人工の削減が期待でき、取得された検査結果はその後の維持管理にもお役立ていただけると考えております。


建設文書の高速閲覧アプリ「CheX(チェクロス)」連携図面・現場施工管理アプリ

YSLソリューション社の現場管理アプリCheXとのコンセント試験連携について紹介いたしました。
レブロより出力したデータをCheXで読み込むことで、CheX上に測定ポイントをアイコン表示し、属性情報の確認ができます。

現場にてコンセント試験を行う際には、CheXとコンセントテスタをBluetoothで連携させ、測定ルートをタブレット上で選択していくと、半自動的に測定結果がCheXに反映されていく仕組みです。

測定結果は帳票としての出力やレブロへ読み込みも可能です。準備や確認に時間を要した検査業務も、データ連携による業務効率化が進んでおります。

 
また、YSLソリューション社では、「CheX BIM」という製品もリリースしており、IFCデータをもとに3Dモデルや属性情報をタブレットで閲覧可能です。関係者間でスムーズなコミュニケーションを実現できるツールとして、現場での活用が注目されています。

 

「発注・製作を見据えた電気作図 ~バスダクトとケーブルラック~」

バスダクトの作図

バスダクトの作図につきまして、従来のワークフローや改善後のワークフローを紹介いたしました。

従来は、電気工事会社様とバスダクトメーカー間で図面のやり取りをする回数が多く、施工図作成から確認・調整・修正・承認という流れを完結するまでに時間を要してしまうことが大きな課題でした。

しかし、レブロではバスダクト実製品の形状・寸法値にて作図が行えるため、サイズの誤りや不整合を防ぐことができ、承認までのデータの往復が削減されます。

 
共同カイテック社のバスダクトは実製品形状の材料のほか、屋内用・屋外用をラインナップしており、屋外用については、防水カバー付きで表現できます。
また、定尺の編集コマンドや、最短長さの設定等も行えるため、現場のご状況に応じた図面調整が可能になると考えております。

 


シャフトスターの作図

バスダクト同様に、実製品部材を搭載しております。
作図されたシャフトスターに加工で必要なNo.を振り分け→図面の情報をレブロの[プロパティの保存]コマンドを利用し、CSVファイルとして出力→共同カイテック社の加工システムとの連携までのフローについて紹介しました。
レブロ上での作図だけではなく、その先でのデータ活用も業務効率化のポイントとなっております。


ケーブルラックの作図

作図から発注書作成までのフローを紹介いたしました。
ケーブルラック作図は、レブロのジェネリック部材で行います。レブロには一般的な仕様のラックは既にラインナップしており、曲がり・分岐等の形状も選択可能となっております。

作図されたケーブルラックの属性情報は、データリンク機能を活用しExcelへ出力が可能です。
また、Excelデータには予めメーカー様(ネグロス電工・カナフジ電工)の型番リストの情報を持たせており、計算式を埋め込むことにより、定尺あたりで必要となる金具等の個数まで計上が可能となっております。

これにより、従来は手作業で作成をおこなっていたラックの発注書も、施工図→発注書までスムーズに流れいく仕組みです。
発注書作成に使用する専用Excelデータは、こちらのページより無料でダウンロードいただけますので、ご活用くださいませ。


最後に、当ブース内セミナーをご覧いただいた皆さま、また、当社展示ブースへお立ち寄りいただいた皆さまには、改めて厚く御礼を申し上げます。

次回は関西建設DX展(外部サイト)に出展を予定しております。
レブロの最新情報ならびに出展等の情報は、当社ニュースメールより配信いたしますので、ぜひご登録ください。

 

セミナーでご紹介した機能・連携へのご質問や、デモをご希望のお客さまは、お気軽にお問い合わせください。

東京 03-5809-1256
大阪 06-6881-5052