第3回 建設DX展 展示会レポート
2023年8月30日(水)~9月1日(金)の3日間、インテックス大阪にて「第3回 建設DX展」が開催され、約1.4万人の方々にご来場いただき、大盛況のうちに幕を閉じました。
当社NYKシステムズもブース出展し、実機でのデモンストレーションや、ブース内セミナー、パネルの展示等を行い、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。
当社ブース内セミナーの詳細
会期中ブース内で行いましたセミナーの内容をご紹介します。
会期中、ブース内で開催したセミナーと同内容の動画を、オンラインで公開しております。
当日ご覧いただいた方も、お時間がなく見逃された方もどうぞご覧ください。視聴をご希望の方は、下記リンクよりお申し込みください。
レブロと設計支援ツールとの連携によるDX化
当セミナーではレブロの自動作図機能、各ソフトとの連携機能について紹介いたしました。
冷媒管・ドレン管・衛生配管の自動接続
自動作図機能では、以前のバージョンから対応している冷媒管・ドレン管の自動接続に加え、Rebro2023にて実装した衛生配管の自動接続機能を紹介しております。
衛生器具や竪管、掃除口を選択することで自動ルーティングが可能となるため、これによりルート検討と作図にかかる時間の省力化が期待できます。
クラウド型空調設計支援システム「DK-BIM」
ダイキン工業様のクラウド型空調設計支援システム「DK-BIM」は、機器選定、冷媒選定、騒音計算、循環設計に対応しており、レブロの自動作図機能と掛け合わせることで、更なる省力化を図れるのではないでしょうか。
空調・換気機器設備設計支援アプリケーション「MEL-BIM(空調・換気)」
三菱電機様の空調・換気機器設備設計支援アプリケーション「MEL-BIM」は、レブロから出力したフロアや部屋情報を基に機器選定を行い、レブロのモデル上へ機器配置が可能です。
これらの連携機能を通じて、機器選定からプロットまでの時間を大幅に短縮でき、作図者を支える支援ツールとなると弊社は考えております。
照明設計支援ソフト「Luminous Planner」
リアルタイム照明シミュレーションツール「Lightning Flow」
パナソニック様の照明設計支援ソフト「ルミナスプランナー」は、配光データの受け渡しや照度分布図の作図、同時に照明器具表・計算結果表の作成が可能です。
またリアルタイム照明シミュレーションツール「ライトニングフロー」では、配光データを基に躯体の反射や天候などを考慮し、3DCGのシミュレーションで確認できるため、関係者間での合意形成も図りやすくなると考えております。
クラウド型電気設備設計支援サービス「Qrespo」
施工管理アプリ SPIDERPLUS、CheX連携の全容
「SPIDERPLUS」との連携
スパイダープラス様の「SPIDERPLUS」は、レブロで作図した図面データを自動変換・登録でき、通り芯や位置情報を参照して、各種検査を行うことができます。
なお、測定した結果をレブロに取り込むことが可能であり、取り込んだ情報は、部材情報やカスタムプロパティに登録されるため、レブロの図面上で検査の進捗状況を確認することも可能です。
また「S+BIM」とも連携しており、タブレット上で3Dモデルや属性情報を確認することができます。
IFCファイルに保存することなく生のレブロデータを渡せるため、よりスピーディーな連携が実現できます。
「CheX」との連携
YSLソリューション様の「CheX」は、コンセントチェック、風量測定・非常用照明測定、スリーブ検査の情報連携に対応しています。
測定結果は帳票としての出力やレブロへ読み込みも可能です。
準備や確認に時間を要した検査業務も、データ連携による業務効率化が進んでおります。
また、IFCファイルを読み込んで3Dモデル・属性情報をタブレット上で確認できる「CheX BIM」とも連携しています。
上記連携より現場での情報共有はもちろん、省力化が期待できます。
Revit、BIM 360/BIMcloud連携 ~よりスムーズなデータ連携の実現に向けて~
rvtファイルの直接保存と「BIM360」との連携
Autodesk様の「Revit」との連携では、以前のバージョンから対応している、Revitで作図した建築・構造モデルと設備モデルをレブロに取り込み、レブロで作図した設備モデルをRevitに返すことができる専用リンクファイルの受け渡しに加え、Rebro2023ではRevit形式(rvtファイル)へのダイレクト変換が可能となりました。
この直接保存方式では、Revitの簡易形状で出力を行うことで、ファイルの変換速度を向上させています。
また、モデルだけでなくプロパティの受け渡しにも対応しています。
レブロで保存したrvtファイルは、施工管理ソフトウェア「BIM 360」に直接保存可能です。
アップロードしたrvtファイルは、「Model Coordination(モデルコーディネーション)」にて干渉部位を自動検知できます。
「BIMcloud」との連携
グラフィソフト様の「BIMcloud」との連携では、レブロのコマンドからBIMCloudに直接アクセスし、建築IFCのファイルをダウンロードして開くことが可能です。
また、建築モデルにレブロで追加した設備モデルのIFCファイルもアップロードできます。
もちろん、一旦IFCファイル形式で保存し、手動でアップロードする必要はありません。
これらの連携により建築図面のやりとりはもちろん、BIMに不可欠な属性情報も受け渡しができる機能となっております。
レブロのダクト加工機能とBIMXD連携による進捗管理
角ダクト加工機能と「FAirCAM」との連携
当セミナーでは、角ダクト加工に関する機能についてご紹介いたしました。
サイズ毎での定尺長さの設定やルートの割り直し、エルボ・S管・ホッパーの分割機能を搭載しております。
レブロ内の設定から、用途/材料/工法などの条件で板厚やハゼなどの詳細な指定をし、単品図出力まで行うことができます。
さらには角ダクトの直管リストやフランジ/補強/平鉄リストの出力まで可能です。
また作図した図面は、フカガワ様のダクト制作専用CAM「FAirCAM」に専用リンクファイルとして渡すことができ、自動ネスティングまで行えるため、レブロで作図した図面からシームレスに角ダクト加工まで繋げることが可能です。
設計・施工のみならず、ファブリケーションも対応できることから、幅広い業務プロセスに貢献可能となりました。
設備施工管理サービス「BIMXD」
ネクシード様の設備施工管理サービス「BIMXD」との連携では、レブロの図面情報をBIMXDに保存、BIMXDから進捗情報を取得することができます。
BIMXDでは登録した進捗情報をBIツールで表示でき、BIMXDからレブロに取り込んだ進捗情報は、レブロの進捗管理コマンドで色分け表示し確認できます。
レブロで広がるデータ連携 ~点群データの活用からインサートの墨出しまで~
点群処理ソフト「InfiPoints」
エリジオン様の点群処理ソフト「InfiPoints」との連携では、点群データの取得からモデリング、レブロでの読み込み・作図編集・InfiPointsでのデータ活用まで、一連の流れをご紹介しました。
InfiPointsからレブロへ受け渡しの際に、配管ルートの角度補正を行っており、スキャナーで発生した小さな誤差をCADとして編集可能なレベルに補正した上で、読み込むことができるようになっております。
また、テクスチャ情報の取り込みにも対応しております。
配管や3D形状の曲面にテクスチャを貼り付けることが可能であり、CG上での確認もできるため、より詳細なモデルを再現できます。
InfiPointsには、止まった状態の干渉検査ではなく、オブジェクトを動かしながら検査できる衝突判定の機能がございます。
この機能を使えば、点群データとの干渉チェックも可能となり、干渉部分を赤色で表示し視覚的な確認が可能となります。
設備インサートの墨出し業務に特化したMRシステム「GyroEyeインサート」
インフォマティクス様の「GyroEyeインサート」との連携では、レブロでのインサート配置から、実際の連携手順について紹介いたしました。
専用ファイルを通じてインサートの位置・通り芯・配管ルートを出力し、GyroEyeインサートで読み込んでMR用データに変換することで、HoloLensで現実の景色と重ねながら情報を確認・素早く簡単に墨出し業務が行えます。
本連携をご活用いただくことで、大幅に業務効率化を図れるのではないでしょうか。
最後に、当ブース内セミナーをご覧いただいた皆様、また当社展示ブースへお立ち寄りいただいた皆様には、改めて厚く御礼を申し上げます。
次回はArchi Future2023に出展を予定しております。
レブロの最新情報ならびに出展等の情報は、当社ニュースメールより配信いたしますので、ぜひご登録ください。