2022年3月24日リリース「Rebro2022」の機能をご紹介します。
新機能「進捗管理」「図面マーカー」を追加、「ケーブルラック」の機能を拡充しました。また、「防火区画」や作図の機能も強化しました。

購入者様向けに詳細な機能を紹介した 解説動画付きリリースノートもご用意しております。

 

図面マーカー

図面上に注意事項やコメントを記入し、関係者と共有できる「図面マーカー」の機能を搭載しました。
マーカー情報は、レブロとレブロビューアで利用でき、複数の関係者間でやりとりが可能です。情報共有や確認作業を効率的に行うことができます。

 

「○(OK)」「×(NG)」「!(確認)」のステータスやコメントを記入し、リストでの管理が可能です。リストは用途を設定した「分類」や「絞り込み」で表示分けも行えます。雲マークや矢印、文字などのシェイプのほか、3D座標で位置を指定できる「ピン」を表示可能です。

リストの項目をクリックすると、図面上で各マーカー情報を表示。リストはExcel形式での保存にも対応し、Excelマクロからレブロをコマンドライン引数で起動することで、指定した図面マーカーの位置をレイアウト、CGでの確認も可能です。

入力したマーカー情報は別ファイルで出力。無償のレブロビューアでも図面マーカーの全機能を利用でき、シェイプ記入やコメント入力、保存が行えます。レブロビューアで検図した結果をレブロにマーカー情報として受け渡せます。

 

 

施工管理にも役立つ図面マーカー

適正に工事が実施されているか、施工管理の情報をマーカーとして保持できます。マーカーのコメントなどで意図を伝え合い、「いつ」「誰が」といった情報を記録することで、施工管理のエビデンスとしても利用できます。
マーカーの情報は、データリンク機能によりユーザーが作成した帳票に出力も可能です。

※特許取得済 「データリンク」特許第6770271号

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ケーブルラック

ケーブルラックの機能を拡充しました。コマンドや定尺割り、継手のラインナップを追加し、現場での活用を見据えた機能アップを行いました。
また、標準(ジェネリック)部材で作図したケーブルラックに対して、データリンク機能でメーカー型番を付与した発注書(Excel)の作成が可能となり、作図からメーカー発注までシームレスなデータ活用を実現します。

※特許取得済 「データリンク」特許第6770271号

 

メーカー型番記載の発注書作成

標準(ジェネリック)部材で作図したケーブルラックに、データリンク機能でメーカー型番を付与した発注書(Excel)の作成が可能です。
ネグロス電工株式会社、カナフジ電工株式会社の製品に対応しています。

※特許取得済 「データリンク」特許第6770271号

材料の設定

ケーブルラックの材料設定が可能となります。
「塗装仕上げ(ZM)」「溶融亜鉛メッキ(Z35)」「高耐食性メッキ鋼板(ZA)」「アルミニウム製(AL)」「ステンレス製(SUS)」の材料が選択でき、材料ごとの拾い集計にも対応します。また、材料情報は属性情報(プロパティ)に保存され、作図時のスポイト、属性コピーにも利用できます。

 

継手のラインナップ追加・特殊T型の追加対応

継手のラインナップを増やし、より実製品に近い特殊T型に対応しました。特殊T型分岐ラックの枝を引き出す際に、メインの桁高さ分だけ位置が変更されるようになります。

(Rebro2021までの枝が同じ高さの特殊T型分岐ラックは「特殊T形分岐ラック(高さ同じ)」に名前を変更)

定尺割り

ケーブルラックの定尺割りに対応します。定尺割りされた部材間、ベンドとの接続部分には、継ぎ金具が自動挿入されます。

拾い集計コマンドにケーブルラックの「本数」を追加

定尺割りされたケーブルラックを本数で集計できるようにしました。

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進捗管理

「進捗管理」では、工事の進捗状況を色分け表示で確認できます。
「カスタムプロパティ」に搬入日や施工日といった進捗管理の情報を入力し、その情報を基にスライダー式で進捗の確認が可能です。情報の入力は、Excelでの一括取り込みや外部ファイルの参照に対応しています。色の設定や、色分けされた表示の印刷も可能となっており、現場での進捗確認をサポートします。

 

日付を軸に「作業終了」を青、「作業予定」を赤で表示した例。スライダーで日付を移動することで、進捗確認が可能です。
「期間より前」「期間内」「期間より後」など、色分けのルールは複数設定が可能です。色も自由に設定し、現場ごとのルールで運用ができます。

日々変わっていく現場の進捗状況は、データリンク機能によりExcelから一括で取り込みが可能です。また新機能「カスタムプロパティの外部参照」より、外部のテキストデータからの参照もできます。

進捗状況を色分けした状態で印刷可能です。現場関係者への情報共有も容易に行えます。

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防火区画の機能アップ

Rebro2021より実装している防火区画機能を、『設計』・『施工』の両面からブラッシュアップしました。

 

区画貫通処理材に認定番号を追加

区画貫通処理材に「メーカーの商品名」と「国土交通大臣認定番号」の設定が可能となります。対応メーカーは積水化学工業株式会社、因幡電機産業株式会社、日東化成工業株式会社、オーケー器材株式会社です。

処理材の設定

壁・床の材質ごとに処理材の設定が可能となり、防火区画貫通の自動処理を行うと、材質に応じた処理材が挿入されます。

区画貫通FD位置を設定

区画貫通の自動処理でFDの発生位置を設定できます。部屋要素を使用することで、防火壁のどちら側にFDを配置するか指定が可能です

 

防火区画の種類を任意追加

デフォルトの区画種類(面積区画/竪穴区画/延焼エリア/異種用途区画/その他区画)だけでなく、「高層区画」など、任意の防火区画を追加できます。

1.6tを作図せずにダンパーの距離を指定

ダクトの材料が板厚1.6t以外でも、貫通部とダンパーまでの距離が指定できます。

防火区画判定の確認距離を設定

ダンパー位置の確認距離を設定できます。
壁(防火区画の一点鎖線)から離れた位置にダンパーを作図しても防火区画の判定が可能です。

 

単線をハッチング表示

板厚1.6tの単線ダクトをハッチング表示できます。

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テンプレート

“PC”単位の設定を“図面”単位に変更しました。テンプレートを共有することで図面の見栄えを維持し、複数人作業での不整合を防ぎます。

 

各種設定を図面単位に変更

PC単位で記憶していた図面表現や作図設定を図面単位の設定に変更しました。

作図レイヤーの初期値

レイヤーの初期値も図面に持たせることが可能となり、現場ごとのレイヤールールをテンプレートとして配布・作図できます。

開いている図面のレイヤー初期値は、リボンの[レイヤー初期値]から変更できます。

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外部参照

外部参照の機能を強化しました。外部参照先の表現を維持し、表示・非表示を設定できます。

 

外部参照先の表現の取得

図面を外部参照で統合する際に、参照図面先のビューでの表現を維持する読み込み方法を追加しました。

  1. 参照先でクリップされていても、参照元でさらにクリップすることが可能です。
  2. レイヤーの表示/非表示の状態を維持して読み込めます。
  3. レイヤーのレイアウト/ビュー用デザインの色、線種も維持して読み込めます。
  4. 参照先で非表示にしていた要素を、CGで非表示にできます。

外部参照グループの事前設定

外部参照のグループに対し、事前に表示・非表示を設定できます。後から追加した参照図面にも設定を反映させることが可能です。また、設定ファイルを保存/読み込むことで、別の図面に設定を受け渡すことができます。

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作図の新機能とブラッシュアップ

レブロ全体の作図に関わる機能、機械系の作図機能をブラッシュアップしました。

 

梁貫通断面図の作成

リボンコマンド、作成した断面図

梁貫通部分の断面図を作成できるコマンドを追加しました。梁と勾配配管などの高さが確認できます。

メンテナンススペースの作図

「メンテナンススペース」の作図が可能になります。機器の移動に合わせてスペースも移動し、干渉検査にも対応します。

点検口の配置

機器のコンテキストメニューから、点検口の配置が可能になります。点検口は機器とリンクしているため、同時移動も可能です。

 

ユーザー接続口

[詳細設定]のダイアログ

ユーザー接続口に「芯々長さまでの距離」の情報を追加しました。設定した距離は、配管の芯々長さにプラスされます。

接続口情報の編集

登録済みユーザー部材の接続口情報について、ユーザー部材を再登録することなく編集を加えられます。
接続口の順番、各接続口の流れ方向やサイズ、用途などの編集が可能です。

器具リスト

ツールに「器具リスト」コマンドを追加しました。表の形式や出力する項目は自由にカスタマイズが可能です。リストと要素はリンクしているため、要素を編集すれば、リストの内容も更新されます。

 

ツールチップに用途・サイズを表示

機器の接続口に表示するツールチップに、接続ルートの用途とサイズを表示します。

「選択要素の拡張」で「同じ高さ」を追加

高さ情報を基に、同じ高さに作図されているケーブルラック、配管、ダクトなどの要素選択が可能になります。

座標指定の有意点、要素の絞り込み

寸法線の作図やルートの作図時に、座標指定の有意点、要素の絞り込みが可能になります。また、座標指定はパネル化し、ピンで固定することで連続して指定することも可能です。

 

作図時に保温を設定

ルート作図時に保温の設定(オン/オフ、厚み、表示/非表示)が可能となります。作図後はコマンドより「保温の設定」、「保温の表示/非表示」の変更が可能です。

桝の挿入基準

ルート上に桝を挿入する際に、基準を上流側/下流側で選択が可能となります。桝を削除した際には、桝内の段差を吸収し、ルートを結合します。

ポリ管の実長対応

対象の設定画面

ポリ管のプロパティ項目[サイズとルート]-[長さ(実長)][長さ(芯々)]の値は10mmピッチで常に切り上げていましたが、切り上げるか選択できるようにしました。

 

ベンド管曲部のプロパティ項目

ポリ管ベンド+追加されたプロパティ項目(プロパティパネルから抜粋)

ベンド配管、曲部要素のプロパティ項目に[部分長さ(実長)][部分長さ(芯々)]を追加しました。併せて一繋ぎのベンド管、冷媒管、フレキ管等を同一のものとみなすために、[ベンド管ID]を追加しました。

[掃除口を付ける/消す]コマンドの追加

それぞれのコマンド

施工モードのエルボのコンテキストメニューに[掃除口を付ける]、チーズのコンテキストメニューに[掃除口を消す]コマンドを追加しました。

機器器具、単線記号のリセット

機器のコンテキストメニュー→「複線部材のリセット」のキャプチャ

配置された機器器具の要素の属性を、部材の初期値にリセットできるようにしました。複線部材または単線記号を主とした内容でリセットが可能です。

 

サイズ変更の基準

部材のサイズ変更時に『幅の基準』を「左端」、「中心」、「右端」、「左端(保温含む)」、「右端(保温含む)」から選択できます。

フランジ位置の分割

変更前のフランジの白ハンドル、変更後の画像の計2枚

角ダクトのフランジ位置の軸上で変形ハンドル(白)に、[分割位置を追加する]のチェックを追加しました。チェックを入れると分割位置が追加できます。
スパイラルダクト、円形ダクト、ケーブルラック、バスダクトも併せて対応しました。

径違いサイズ変更時の改善

削除前、削除後の配管の画像を2枚

径違いの配管サイズを同径サイズに変更したとき、間のソケットを削除し、一本の配管に結合にするようにしました。ダクトや電気でも同径になった場合は、一本のルートに結合されます。

 

干渉箇所の回避

[干渉検査]パネル-[回避]

[干渉検査]パネルに[回避]を追加しました。梁と配管またはダクト、もしくは機器と配管が干渉している項目を選択すると[回避]ボタンが有効になります。ボタンを押すと、ルートの一部が変形し、干渉しなくなります。

スリーブの外径対応

設定画面

スリーブの外径に対応しました。サイズを選択して作図した場合、設定の外径サイズで表示されます。[梁貫通の確認]では、外径サイズで検査を行います。

ACドレンの管材、継手のサイズ追加

材料の設定画面

「ACドレン」の管材「ACドレンパイプ」にサイズ65を追加、継手「ACドレン継手」にサイズ65の部材(7種13点)を追加しました。

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電気作図の機能向上

表示内容を電気機能に絞り込んだ「電気モード」を搭載し、作図機能を改善しました。

 

電気モード

統合版に「電気モード」を追加しました。タブやコンテキストメニューが、電気機能に絞り込んだ内容となります。
電気モードでは、機器器具のハンドルには電気の接続口を表示します。電気配線の接続口を持たない機器からでも電気配線が作図可能となります。

盤の管理機能のデータリンク

[盤の管理]から[データリンク]の設定が出力できます。

盤の管理から要素の更新

データリンクで盤の情報を更新した際、「回路番号」「種類」「添字」の値が変更されていれば、対象の要素の値も変更されます。

 

エンド伏せの複数配線対応/エンド伏せの挿入

エンド伏せを複数の配線やオフセットした配線の位置に合わせて挿入できます。

素通し記号のシャフト属性

「電気配線(立上り・引下げ)」要素に、シャフト属性を追加しました。
シャフトが「はい」の場合、「フロアの表示/非表示」の制御をしたとき、階高の範囲でカットできます。

電気配線の省略

[電気配線の省略]の適用範囲を選べるようになりました。現在のビューだけでなく、すべての平面ビューへの設定も可能です。

 

記号のオフセット

縮尺ごとの記号の倍率を基にオフセットします。異なる縮尺のビューでも自動でオフセット量を調整します。

回路番号の添字の移動

回路番号の添字をハンドルで任意の位置に移動できます。移動する添字の適用範囲は「現在のビュー」または「すべてのビュー」で選択可能です。

回路番号の背景

回路番号の文字背景を記号の形状に合わせて白抜きで表示します。

 

回路番号記号をプロパティと連動

回路番号記号の種類を、機器器具のプロパティの設定と連動できるようにしました。

照明器具のハッチング

照明器具の単線記号にハッチングを設定できます。

記号サイズの縮尺ごとの倍率

図面単位で設定していた記号サイズの縮尺ごとの倍率を、記号単位の設定に変更しました。記号単位で縮尺ごとの倍率を設定するようにし、複数の図面を一つの図面に統合した場合も、記号の大きさが維持されるようになります。
また、倍率の設定をExcel出力し、Excelで編集後に読み込むことで一括で編集ができます。

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プロパティ機能の強化

カスタムプロパティのURL参照

カスタムプロパティを外部ファイルに保存します。外部ファイルを更新すると、レブロ図面のカスタムプロパティも変更されます。

データリンク、プロパティの読み込み対象の追加

「拾い集計」、「部材パラメータ」、「流量」、「風量」、「梁番号」、「ハイパーリンク」、「配光データ」、「電気器具」、「接続先」、「条数記号」、「敷設方法」「制気口(レジスター・ラインディフューザ)のサイズ」のプロパティ情報をデータリンク、プロパティの読み込み対象として追加します。

プロパティの保存のブラッシュアップ

それぞれ対象部分の画像を3枚

  1. 図面上の対象要素を抽出したプロパティ項目の一覧からまとめて項目を選択できるようにしました。
  2. ベンド管を要素ごとに出力できるようにしました。
  3. プロパティ項目に[盤の情報]を追加しました。
  4. プロパティ[識別情報]-[要素ID]には、常に複線の要素IDが表示されるようにしました。

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